糖尿病内科

ごあいさつ

内科(糖尿病・代謝・腎臓内科及び神経内科)
日本糖尿病学会、日本腎臓学会、日本神経学会、日本脳卒中学会、日本老年医学会の認定医、専門医を希望される方へ(後期研修を含む)
江戸川病院 内科(糖尿病・代謝・腎臓内科および神経内科)の紹介
20136月現在)

   内科(糖尿病・代謝・腎臓内科および神経内科)の主たる診療の対象は,糖尿病を中心とした代謝・内分泌疾患,腎疾患,神経内科疾患となっています。これら2つの診療科は独立せず,基本的には全ての所属スタッフが領域をまたいで対応し,必要に応じて専門医が指導を加えるスタイルで医療を行っています。

   年間の入院患者数は1,1101,400例で推移しており,このうち,250300例を糖尿病(約120名の教育入院患者を含む)および内分泌疾患,250300例を腎・尿路疾患(透析導入,尿路感染症を含む),250300例を神経疾患(主に脳血管障害)が占め,その他に感染症,呼吸器疾患,膠原病などの自己免疫疾患,インターベンションを行わない循環器疾患などが含まれます。

上記疾患のほか,診療内容は内科全領域に及び,

日本内科学会 認定内科医,総合内科専門医

日本糖尿病学会 糖尿病専門医

日本腎臓学会 腎臓専門医

日本神経学会 神経内科専門医

日本脳卒中学会 専門医

日本老年医学会 老年病専門医

日本高血圧学会 高血圧専門医

を取得可能です。

 後期研修を含めて,当科へのご質問,勤務希望をお持ちの方は,ito@edogawa.or.jp までご連絡ください。

糖尿病・代謝・腎臓病内科について

2013年6月現在で,同科での治療を継続中の糖尿病患者は約2200名ですが,江戸川区唯一の日本糖尿病学会認定教育施設として,日本糖尿病学会の専門医3名(うち指導医1名)を含めた8名の常勤医師が,糖尿病の外来診療および入院加療に対応しています。また,日本看護協会による糖尿病認定看護師1名,日本糖尿病療養指導士認定機構による日本糖尿病療養指導士13名も勤務しており,医師による診療だけでなく,コ・メディカルスタッフも加えたチーム医療を行える形が整ってきました。

診療内容の客観性,透明性を保つことが大変重要であるとも考えており,日本内科学会,日本糖尿病学会,日本腎臓学会を中心とした学会・研究会発表を積極的に行っており,複数の学術論文が継続的に発行されています。

近隣の諸先生方のご協力があり,比較的重症度の高い患者を受け入れながら,病状安定後は逆紹介による継続加療をお願いする形で運営しているため,血糖コントロールに必要な治療の内訳は,食事療法のみが11%と少なく,経口血糖降下薬が60%,インスリンを使用中の患者が29%(経口薬との併用を含む)と,より複雑な治療の比率が高くなっています。そのような状況下で,HbA1c(NGSP値)は中央値で7.1%,平均値で7.4%を数年間にわたり維持しており,患者の長期予後の改善に貢献しているものと考えます。

加えて,昨年より処方の急増したDPP-4阻害薬,体重減少作用を併せ持つGLP-1製剤の使用により,さらに厳格な糖尿病治療に取り組んでいるところです。さらに,2010年度より保険適応となった持続血糖測定(CGM)を外来で行った患者も200名を超え,投薬の微調整のみならず,無自覚性低血糖の検出や,妊娠糖尿病の管理など,HbA1cだけに頼らない,より細やかな対応が可能となりつつあります。

糖尿病治療の最大の目的は,急性・慢性合併症の予防・進展阻止ですが,そのためには血糖のみならず,全身管理に対する配慮が必須です。合併症予防の観点からは,年間120例前後の方が教育入院に参加され,2011年7月よりは,医師の指示のもと,糖尿病看護認定看護師によるフットケアなどの看護外来(2枠/週)を開始しており,きめ細かい現実的な療養指導に対して高評価をいただいています。

高血糖性昏睡や低血糖症,感染症に伴う全身状態の悪化については救急センターを含めて対応しております。同科で加療中の糖尿病患者における慢性腎臓病(CKD)の頻度は76%と驚くほど高率であり,腎不全患者も10%に存在します。同科は日本腎臓学会認定の教育施設でもあり,専門医2名(うち指導医1名)を中心に全ての医師が診療にあたっていますが,CKD患者は腎不全進行のみならず,大血管症についても高いリスクを有する集団です。末期腎不全については,泌尿器科の協力も得ながら透析センターでの加療に移行し,脳血管障害は神経内科,脳神経外科,虚血性心疾患は循環器内科,末梢動脈疾患については循環器内科,整形外科と連携しながら治療を行っております。また,2010年に開設された眼科では糖尿病網膜症に対する光凝固療法も行われおり,糖尿病に伴う全ての病態に対応できる施設として,今なお発展の途上にあります。

腎疾患診療については,糖尿病腎症に伴う腎不全やネフローゼ症候群や,尿路感染症の入院が多くを占めます。この他,急速進行性腎炎症候群や,慢性腎炎症候群の治療にも積極的に取り組んでおり,病理診断のために経皮的腎生検を行った症例は,年間15-30例で推移しています。保存期慢性腎不全から透析導入への過程では,血液透析・腹膜透析のいずれにも対応しており,前述のごとく泌尿器科との連携でスムースな移行を行える体制が出来上がっています。

甲状腺疾患については,バセドウ病,慢性甲状腺炎が中心の外来診療となり(クリーゼや粘液水腫心など,入院加療を要する症例は年間数例),腫瘍性疾患については吸引細胞診(一泊入院で行っており,年間30-40例程度)による診断を行っています。(文責:伊藤裕之) 

 

 入院および外来で対応することの多い症例

 [1] 代謝・内分泌疾患

1型糖尿病

2型糖尿病(教育入院を含む)

 糖尿病ケトアシドーシス

高浸透圧高血糖症候群

 糖尿病シックデイ

低血糖性意識障害

 糖尿病腎症(腎不全,ネフローゼ症候群を含む)などの細小血管症

 糖尿病大血管症

 妊娠糖尿病

その他の糖尿病

 持続血糖モニタリング(CGM

 注射薬(インスリンおよびGLP-1製剤)導入

 持続皮下インスリン注入療法(CSII

 術前血糖コントロール

 フットケア

高血圧症(二次性高血圧を含む)

 高脂血症

 肥満症

 高尿酸血症

 甲状腺中毒症(バセドウ病,亜急性甲状腺炎,無痛性甲状腺炎など)

 甲状腺機能低下症(慢性甲状腺炎など)

甲状腺腺腫,腺腫様甲状腺腫(甲状腺吸引細胞診)

副腎腫瘍

 先端巨大症

 [2] 腎疾患

急性腎炎症候群

 慢性腎炎症候群(腎生検症例を含む)

 急速進行性腎炎症候群(顕微鏡的多発血管炎などの腎生検症例を含む)

ネフローゼ症候群

 糖尿病腎症

 腎硬化症

 痛風腎

 薬剤性腎障害

 急性腎不全

 慢性腎不全

 透析療法(導入・維持を含む)

 膠原病腎

 急性腎盂腎炎

 慢性腎盂腎炎

(文責:伊藤裕之)

担当医師ならびに専門領域

伊藤裕之 (メディカルプラザ江戸川院長) 糖尿病・代謝・腎臓内科

三舩瑞夫 (江戸川メディケア病院院長) 糖尿病、代謝、腎臓内科

安徳進一 (医長) 糖尿病・代謝・腎臓内科

当金美智子 糖尿病・代謝・腎臓内科

森 俊子 リハビリテーションセンター長 糖尿病・代謝・腎臓内科

松本涼子 糖尿病・代謝・腎臓内科

草野英司 糖尿病・代謝・腎臓内科

井筒琢磨 糖尿病・代謝・腎臓内科

伊勢川翼 糖尿病・代謝・腎臓内科

業績

論文

学会・研究会発表

講演

座長

座談会・ディスカッサント