内視鏡センター

江戸川病院(外来部門;メディカルプラザ江戸川)では、平成20年2月18日より内視鏡部門をセンター化し、江戸川病院内に内視鏡センターを開設いたしました。
施設、機器を一新し、拡充いたしました。種々の内視鏡検査を網羅し専門的なニーズに応えることはもちろん、検査、処置に伴う苦痛や緊張をできるだけ取り除くよう、他院では類をみない各工夫をとりいれました。
これにより、当院を受診される方、ご紹介いただく近隣の先生方に、より一層当院内視鏡検査をご利用していただけるよう願い申し上げます。

内視鏡機器


センター化にともない、内視鏡ブースと本体を増強致しました。
これにより、予約待ちや待ち時間が少なくなりました。 

昨今の話題である、経鼻(鼻から挿入の)胃カメラを採用しました。
検査施行医としては内視鏡処置を考えた場合、従来の経口(口から挿入の)胃カメラの方が利点が多いと考えます。ただし、苦痛軽減から経鼻胃カメラをご希望される方も多くなりました。これによって検査のみの胃カメラは経口と経鼻のどちらかを選択していただけるようにしました。

小腸鏡を採用しました。
これまでごく限られた施設のみでしか施行されていなかった小腸検査が随時可能となりました。これによって消化管疾患すべての内視鏡検査を当院で行うことが可能となりました。

設備・特色

できるだけ苦痛、緊張を取り除き、快適に検査を受けられるようにしました。
苦痛を取り除くよう、ご希望の方には鎮静剤(検査中ねむっていただく薬)を使用しております。 

鎮静剤使用後の回復室を設けました。
これにより鎮静剤使用後も安心して検査後の時間をすごしていただけます。 

処置用内視鏡ブースにテレビカメラを設置し、モニター付きの家族待機室を設けました。 
大事なご家族の内視鏡処置を、家族待機室にて内視鏡処置の施行の様子や、内視鏡画面をご希望のご家族にごらんいただけるようにしました。

男女別の前処置室を設けました。
大腸ファイバーには前処置(2リットルの下剤をのんでいただき、腸をきれいにすること)が必要です。この前処置には2-3時間かかります。そこでできるだけ快適にこの処置が受けられるよう、男女別の前処置室を設けました。

 

主な検査について

胃カメラ

胃カメラは、他の検査ではみつけることのできないような重要な所見を安全に調べることができる検査です。
胃のみではなく、咽頭部、食道そして十二指腸の内部を見ることが可能になります。

胃カメラがすすめられる症状とは、

  • 持続する嘔気と嘔吐
  • 心窩部痛(腹痛)
  • 口の中がすっぱくなる
  • 嘔吐物に血液がまざっている
  • 食べ物がのみこみずらい
  • 便が黒い
  • 胃レントゲンで異常を指摘された
  • 異物を飲み込んでしまった

医師が組織を調べた方がよいと判断した場合は、内視鏡の内側にワイヤーを通し、不快な思いをすることなく、組織を採取(生検)することができます。
生検を必要とする理由はたくさんあり、必ずしも癌の疑いのみではありません。
また、ポリープが見つかったときには、やはり、ワイヤーを通してそれを取り除くこともできます。

胃カメラの準備
以下に該当する場合は、医師・看護師にお伝えください。 アスピリン、プラビックス、パナルジン、ワーファリン、プレタールなどの血液をサラサラにするお薬を服用している場合 (1週間程前から内服を止めていただく場合があります。) 心臓弁膜症、人工血管置換術などの既往がある方は、予防的抗生剤が必要な場合もあります。 精度の高い胃カメラを行うために、胃の中は空でなくてはなりません。 前日、午後9時以降は、食事を止めてください。飲み物については、水かお茶にしてください。
大腸カメラ

大腸カメラは、人差し指くらいの太さの長く軟らかい管です。肛門を通して大腸に挿入され、大腸の内の様子をとても詳しく調べることができます。

次のような症状のときにすすめられます。

下血
便が黒い
下痢が持続する
貧血
CT・大腸のレントゲン検査で異常を指摘されたとき
既に大腸ポリープや大腸癌の既往があるとき
炎症性腸疾患の経過観察のとき
慢性的で原因のはっきりしない腹痛があるとき

少数のケースでは、大腸カメラが大腸最後のところまで入らないこともあります。

大腸カメラの準備
大腸カメラは肛門より挿入され、大腸と小腸をつながる部分あたりまで観察することができます。
時間は20分前後です。
精度の高い検査を行うために、大腸をきれいにすることが必要です。このために二つの準備があります。食事は、前日21時までにませてください。
21時以降は、水かお茶は飲むことができます。
19時に、シンラック(下剤)を飲んでください。
これにより、腸の中をきれいにします。
鎮痛剤について
当院では、検査を少しでも苦痛無く受けられるように、医師の判断により、ご希望の方には鎮静剤の注射を使用しています。鎮静剤は検査直前に点滴により注射します。
これによりすぐに眠られ、検査にともなう苦痛を感じることはなくなります。検査終了後、この鎮静剤の拮抗剤(醒ますお薬)を注射し、覚醒します。
ただし、念のため、検査後は回復ベッドで一時間ほど休んでからお帰り頂きます。
鎮痛剤使用をご希望の方は、当日、車、自転車などの運転での来院はせずに、公共の交通手段での来院をお願いいたします。
Q&A
Q1:
ふだんの内服薬を飲み続けることはできますか?A1:
血液をサラサラにする薬や糖尿病の薬を服用している場合は医療スタッフにお尋ねください。Q2:
胃カメラにかかる時間はどれくらいですか?A2:
病院に着いてから帰るまで、「鎮静剤なし」なら1~2時間、「鎮静剤あり」の場合は2~4時間がおおよその目安になります。Q3:
車の運転はできますか?A3:
鎮静剤を使用する場合は、一時的に反射・判断力に影響することがあります。
鎮静剤使用を希望の方は、当日、車、自転車などの運転での来院はせずに、公共の交通手段での来院をお願いします。Q4:
内視鏡検査の後はどのような感じですか?

A4:
直後は少し、ふらふらするかもしれません。
しかし、殆どの方が、翌日までには通常どおりの体調になります。

Q5:
病理検査の結果が出るまでどれくらいかかりますか?

A5:
胃カメラを受けた場合、結果が出るまでおよそ2週間かかります。

担当医師

寺田 総一郎 健診センター長 兼 内視鏡センター長

日本内科学会認定内科医
日本肝臓学会専門医・暫定指導医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本感染症学会専門医・指導医
日本人間ドッグ学会人間ドック認定医・ 専門医・健診指導医
日本医師会認定産業医
医学博士

■略歴
1979 慶応義塾大学医学部卒業
1983 慶応義塾大学大学院医学研究科卒業
1983 香川医科大学第三内科学教室助手
1983 米国マイアミ大学医学部内科学肝臓病センターに留学
1993 静岡赤十字病院第二内科部長
2001 浜松赤十字病院第一内科部長
2006 国際医療福祉大学三田病院副院長・内科教授
2008 山王病院(山王メディカルセンター)予防医学センター 副センター長
国際医療福祉大学臨床医学研究センター教授
2009 慶應義塾大学医学部内科学客員准教授を併任
2012 江戸川病院健診センター長・内視鏡センター長

日本臨床分子形態学会評議員
東部肝臓学会評議員
日本感染症学会評議員
日本人間ドック学会社員
日本消化器免疫学会評議員
日本消化器内視鏡学会関東地方会評議員
第50回日本臨床分子形態学会総会・学術集会副会長(2018年)

■専門分野
一般内科、特に消化器・肝臓病

■ひとこと
健診センターでは現在の病状や予防医学的な観点からの助言を、また外来では病状に応じた的確な診断や治療を心掛けています。